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第1部 「 トルゥ・サーナの影 」 へ ホーム

■ 不吉なる死の胎動

失われた地脈の石をめぐり、上古の森でハイエルフたちが苦しい戦いを続ける中、ウォーハンマー世界各地で 「 異変 」 が起こりつつあった。本国ウルサーンに残ったハイエルフの先見たちは、オールドワールドで引き起こされようとしている暗く痛ましい戦いの光景を次々と幻視。遠き灼熱大陸ラストリアでも、邪悪な波動を感じ取り、古きスランの一人が長き眠りより目覚めた。エンパイア全土では血の涙を流す女神像が確認され、フラジェラントたちに終末の到来を確信させている。 …… さらに、上古の森の各地でもネメシス戦争の戦死者らが蘇り始め、不吉なる黒馬車の目撃報告までもが相次ぎ始めたのだ。

これら奇怪な予兆の裏に隠された真実を知るべく、シグマー教団総主教ヴォルクマールは、大神殿にて三日三晩不寝の祈りを続けていた。そして四日目、ヴォルクマールの体力が限界に達しようとしていたその時、ついに天主から一つの答えが授けられる。夜の国ズィルヴァニアにて、蘇えってはならぬもの …… すなわち強大なる吸血鬼伯爵が再び死より還ろうとしている、と。

同じ頃、ハイエルフたちはすでに、死者たちの復活が乱れつつある魔力の均衡と何らかの関係があることを見抜いていた。そして、乱された魔力の風の流れが、上古の森の東 …… 暗きズィルヴァニアの地へと流れこみ、よどみたまっていることも。