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… ウルリック神の加護あつき、過酷なる大地 …  

奥ドラクヴァルドをさらに北東に進めば、ドラッケン丘陵にいたる。ミッドンランド撰帝候(せんていこう)領の州境をこえる頃には、いままでそこらじゅうにあった白樺(しらかば)の木が、針葉樹へと置きかわっていることに気づくだろう。

ミッドンランド撰帝候領の土はひどくやせており、厳しい気候で有名なところだ。この土地での生活は過酷きわまりない。それは冬との戦いであり、常に不足しがちな食べ物から来る飢(う)えとの戦いであり、奥深き森にひそむ数々の危険との戦いでもある。ミッドンランド人の送る暮らしを考えれば、彼らがことさら荒っぽく気難しい気質を持つにいたったのも当然であろう。

ミッドンランドに入ってさらに北西へ向かえば、やがて人跡未踏(じんせきみとう)の中央山系へたどりつく。オークたちの大規模な集落が点在し、人間に災いをもたらす敵どもの巣窟(そうくつ)となっている中央山系。ここは、どう猛な野獣たちが住まうオールドワールド随一(ずいいち)の秘境としても有名だ。中央山系のどこかには、世界でも珍しい魔獣マンティコアやジャバウォックがすんでいる、という話もある。雪深い冬の訪れとともに、こうした獣は深山の巣を離れ、食べ物を求めて人里へ降りてくるそうだ。

かの悪名高きブラックオークの大族長、“鉄肌の”グリムゴールが当座の根城にしている場所は、他ならぬ中央山系である。その理由は想像するまでもない。あのグリムゴールが、中央山系にあふれかえる獣たちとの力くらべを楽しまぬはずがないからだ。

ミッドンランドの守護神が、ウルリックという厳格な神であることも、この地方特有の風土を考えれば理解できる。ウルリック神こそ、ミッドンランドの荒ぶる自然を体現した存在に他ならない。オオカミをその象徴とするウルリック神が信者に求めるのは、過酷な暮らしを生きぬく「強さ」だ。ウルリック神が、弱き者に救いの手をさしのべることなどないという。強き心と肉体を持つ者だけが、ウルリック神に認められ、その加護を受けるのだ。

上古の森全体がそうだが、ドラッケン丘陵もまた、増えつづける獣人(けものびと)たちの脅威にさらされている。彼らは森の深奥で、そして隠れ谷の暗がりで、ますます数を増やしているのだ。これに対し、ミッドンランド撰帝候であるボリス・トッドブリンガー大公爵(だいこうしゃく)は、獣人の討伐と根絶にことさら強い情熱を傾けている。年に一度、彼は多数の兵を樹海のただ中に送りこんで、獣人狩りをおし進めているのだ。大公がこうまでして獣人の数を減らそうとするのは理由がある。彼らを野放しにしていれば、必ず国土に災厄をもたらすからだ。北方から来たる渾沌(ケイオス)の従者と彼らが一束になれば最期、ミッドンランドのみならず、エンパイア全土が戦火に燃ゆるであろう。
ロケーション情報
ドラッケン丘陵は、西日本の趣味人全員が参加できるオープンロケーションだ。君たちの手でドラッケン丘陵らしい戦場を作り、バトルを楽しんでくれ!
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